「暗い」ことが認められない世界
こんばんは、スイートブールちゃんです。
突然ですが、私はよく「落ち着いてる」とか「年齢のわりに大人っぽい」と言われます。
でもその度に「暗くてごめんなさい」という気持ちで申し訳なくなってしまいます。
特殊な業界で働いており、それはもう体育会系ノリが蔓延する世界です。飲み会での一発芸大会はもちろん、日々の暮らしのなかでも「元気で」「快活で」「ノリがいい」ことが最重要視されます。
大きな声で、ハキハキと喋り、
呼び出されたら飛んでいき、
セクハラも笑って受け止め、
朝まで飲んでそのまま出社。
そんな世界です。
最初は頑張って理想の新入社員を演じていましたが、それも長くは続きませんでした。それは私が根本的に暗く、現実主義的であることが原因だと思います。
例えば、初対面の人と話すことが苦痛だったり、なんのオチもない会話が苦手だったり。
人と距離を縮めていく過程が楽しいと思えず、ひたすら苦痛であり、どうでもいい人とエレベーターで二人きりになった日には黙り込んでしまいます。無駄だから。
とはいえ、いざコミュニケーションが必要となった場合は自分の話をするか、相手を質問攻めにするか、天気の話をするかしかできません。
そんな自分が嫌になり、人と関わらずに済む仕事に就こうかと考えることもあります。でも、辞めるほどではないので続けています。
先の文書で、自分のことを暗いと書きましたが、実際に会ってみて私のことを暗いと思う人はそんなに居ないと思います。
浅いながら社会人として経験を積み、初対面の人とも二時間程度なら当たり障りのない雑談と上辺の話をすることもできるし、そのなかに少しの笑いを混ぜることもできます。
ただ、それがひたすら苦痛であり、終わったあとに大きなため息が出るだけです。
世の中には、そういう人が半分、
人と話す時に何も考えない人が半分いると思います。
ネアカとかネクラとか言われますが、二者の決定的な違いは「明るく振舞ったあとの行動」に出ると思うのです。
私は、初対面の人とそれなりに盛り上がって話もできるし、雑談と上辺の話で盛り上がることもできます。コミュ障とは違うんだろう、でもそのあとに一人でぼーっとする時間を必要とします。誰とも会わず、話さず、ぼーっとする時間でHPを回復します。ネアカの人はそんなことをせず、そのまま次の予定に移れるのではないでしょうか。
私はネクラとして、人とものすごく話した次の日は部屋にこもってバランスをとります。そうしないと次の日を穏やかに迎えられないのです。
ネクラは常に「自分が話の中心にいていいわけがない」と思っています。そのため、自分の話をすることに抵抗があり、結果相手を質問攻めにします。
常に自己否定をしているので、自分の話をすることが苦手です。そのせいで相手と仲良くなれなかったり、深いところで信頼しあえなかったりするのです。すぐに「こんど飲みましょうよ」と言える人のことを尊敬しており、羨ましく思っています。「私なんかが誘ってもいいのだろうか」、または「楽しませないといけないな」という気持ちが強く、それが相手にも伝わりギクシャクしてる気さえ。
世の中の半分ほどはネクラだと思いますが、そのネクラが許されない世界で働くとなんとも肩身がせまいです。
ほら、ネアカの方はこれを読んでも「????????」となるでしょう。でも「あーわかるわ」と思ってくれる人もいると信じたいものです。