30歳がくる!

息詰まったら書く

メンヘラは一生もの

ある女性のツイッターをフォローし始めてから憂鬱が止まらない。

彼女は二児の母であり、夫の両親と同居している。20歳の時にでき婚して以来、25歳現在まで専業主婦をしている。幸せな生活を送っているように思える。

しかし、彼女のツイートは以下のようなものばかり。

『あー、旦那早く寝て。旦那が寝ないとお酒飲めない』

『旦那に子供預けて飲みに行かせてもらったのに、約束の時間に帰れなくて始発の電車で号泣した』

『旦那のお金で食べて寝ての繰り返し。生きてる価値がない』

彼女はアルコール依存性を患っているらしく、毎晩お酒なしでは眠れない。子供を寝かしつけ、旦那と義両親が眠りにつくとキッチンで晩酌の準備を始める。ひとりでお酒に溺れ酔っ払っている時間だけが至福だという。働きもせず夜な夜な酒に溺れることを旦那に責められることもある。それでまた症状は悪化する。朝起きれなくて家族に睨まれる。子供を保育園に遅刻させてしまい自分を責める。

彼女は常に旦那と義両親の顔色を伺い、扶養される身でありながら浪費してばかりの自分を責めて生きている。

同情しているわけではない。アルコール依存性とはいえ、毎晩お酒を買い込んでくる妻のことをよく思わない夫の気持ちも分かる。俺の稼いだ金で毎日なにもせず遊んでいる。と思うのもわかる。

それでも、彼女の「私は夫の金で遊ぶ穀潰し」「母親失格」という自責の念を読んでいるとどうしようもなく辛くなる。そうかもしれない。でもきっとそうならざるを得ない理由もあって、それを誰も認めてくれない。

『子育てをしながら働くことは当然であり、専業主婦なら慎ましやかに暮らさなければいけない』という社会の意識。私もそう思っているけれど、子育てしながら働くことがどんなに大変かも知らないのに無責任かなぁとも思う。

妻として母として嫁として生きるってなんだろう。夫に養われるってどんな気分だろう。夫の両親と暮らすってどうなんだろう。

どれを想像しても絶望してしまう。

お酒もコンビニ弁当も控えて、野菜中心の食事。休みの日は子供とどこかに出かけて、何を買うにも夫の許可を得て。そんなの絶対無理だ。

だんだん彼女は未来の自分だと思えてきた。

自分の生活を保つので精一杯なのに、誰かのために生きるなんて無理。万が一結婚なんてしてしまったら彼女のようになってしまう。きっと私も「旦那早く寝て」と思ってしまう。

もし子供なんて産んでしまって、その子供が可愛くなかったらどうしよう。私は自分の子供のために生きれるだろうか。

そんなことを考えているうちにどんどん憂鬱になってきた。結婚は救いでもなんでもなく、また新しい苦しみを産むだけだと思えてきた。
抱えている悩みがあるかぎり、結婚してもそれは続き、また別の悩みが付加されるだけ。

そんなことないと誰か言ってくれ・・・。