30歳がくる!

息詰まったら書く

8/31ラブサマワンマン

ハタチのラブサマはじめての飲み会
@7thfloor

「なんか…フランク、普通ですね」と、隣に座っていた男性がラブサマちゃんを見て言った。彼は初めてラブサマちゃんのライブに来たらしい。席をまわってファンと話す彼女は本当にその辺にいる、普通の女の子だ。

でも歌うと突然ラブリーサマーちゃんになる。
彼女が店内BGMを口ずさんだのをマイクが拾った瞬間があった。ほんの一節だけだった。私はすぐにそれを録ってサウンドクラウドにアップしてほしいと思う。
彼女が歌うだけで、どんな曲も生まれ変わる。本当にそう思う。


飲み会形式のライブは、実母がフードをふるまうというシュールさ。運営も当初の予定通りに進まず、仕切りが正直悪い。
でも誰も文句は言わない。

ほとんどの客は彼女がこのワンマンのためにどれだけ準備したか知っている。ラブリーマザーさんがどんな気持ちでそれを見守っているか、背中から感じる。
チケットがハケても、とても採算が取れないだろうなというのもわかった。

ステージで歌う彼女のことをみんなが見守っていた。
チューニングが合っていないギター、
まとまりのないトークも、
20歳のラブサマの現実だ。

そもそも完璧な彼女を誰も求めていない。それを感じた。

ラブサマちゃんがやりたいことをやるだけのライブでもみんな幸せだ。
今日の主役は彼女でしかありえない。
誕生日を祝いながら、
これは彼女へのプレゼントだと思った。

これからラブサマちゃんがどんな軌跡をたどるかわからない。
けれど、周りに人が増えるほど、活動は自分の思い描くように進まなくなる。

大人になると、それを受け入れてしまう。
今よりもっと完成度の高いライブをして、より多くの人を楽しませるために。


20歳の彼女が彼女のために創った空間はあまりにも暖かく、その構成員になれたことは、二度とできない体験だった。
行ってよかったと心から思う。
誕生日おめでとう。